サブスクリプションを読み込めるものの、サーバー一覧が混乱し始めた v2rayNユーザー向けの記事です。独立したグループの作成から始め、地域による絞り込み、案内用ノードの除外、自動更新、並べ替えを順に設定し、ルーティングとの連携方法も説明します。設定後は提供元ごとに更新でき、よく使うサーバーを選びやすい位置に安定して表示できます。
サブスクリプション、グループ、サーバー、ルーティングを区別する
複数サブスクリプション管理で最も起こりやすいのは、サブスクリプショングループを通信トラフィックのグループと混同することです。実際には、サブスクリプションはサーバー情報を取得するためのアドレスです。サブスクリプショングループには、そのアドレスの名前、更新周期、絞り込み条件、並べ替え値が保存されます。サーバーは更新後に生成される VMess、VLESS などの設定で、ルーティングルールは接続確立後にドメインや IP をプロキシ、直接接続、ブロックのどれで処理するか判断します。4つは異なる段階にあり、互いに代用できません。
たとえば、会社用と個人用のサブスクリプションに、どちらも「香港 01」というサーバーが含まれているとします。同じ一覧に直接読み込むと、サーバー名だけでは提供元を判断しにくくなります。それぞれを「仕事用回線」と「個人用回線」に分ければ、ノード名が同じでも、もう一方のサブスクリプションを削除せずに、グループ単位で切り替え、更新、トラブル対処ができます。
上の数値は、再現可能な整理規模の例です。3つのサブスクリプションに合計約180件の項目があり、プランの有効期限、残り通信量、告知などが混在している場合を想定しています。地域で絞り込み、案内項目を除外すると、日常的な一覧は通常数十件の候補まで減らせます。一覧を短くしてもサーバーの品質は変わりませんが、誤選択や重複テストは大幅に減らせます。
結論:まず提供元を分け、その後でサーバーを絞り込む
すべてのサブスクリプションを先に統合し、ノード名から提供元を推測する方法は避けてください。サブスクリプションごとに独立したグループを作り、絞り込みルールも該当する提供元だけに適用します。以後、更新失敗やノードの消失、名称変更が起きても原因を特定しやすくなります。
サブスクリプションごとに独立したグループを作る
以下の手順は v2rayN 7.x のデスクトップ画面を基準にしています。上部メニューから「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループ画面で追加を選択します。マイナーバージョンによっては入口が「サブスクリプション設定」と表示される場合がありますが、開くべきなのは備考、アドレス、有効状態、更新間隔、フィルター、並べ替え項目を含む編集画面であり、サーバー編集画面ではありません。
最初のサブスクリプションには、「仕事-日本」「個人-低遅延」「予備-長期」のように用途が分かる名前を付けるのがおすすめです。「サブスクリプション1」のような名前だけでは、メイン一覧の絞り込みや更新メニューで何度も表示され、管理しにくくなります。続いて完全なサブスクリプションアドレスを貼り付け、「有効」が選択されていることを確認して保存し、現在のグループを一度更新します。
- 「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループの追加を選択します。
- 識別しやすい備考名を入力し、1つのサブスクリプションにつき1件のグループとして登録します。
- サブスクリプションアドレスを貼り付け、自動更新間隔と並べ替え値を設定します。
- 保存してメイン画面に戻り、「サブスクリプショングループ」→「現在のサブスクリプションを更新」を実行します。
- サーバー一覧でグループを切り替え、新しい項目が正しい提供元に入っていることを確認します。
仕事-日本
- 有効
- はい
- 更新間隔
- 12時間
- 並べ替え値
- 10
- 保持キーワード
- 香港|日本|シンガポール
一覧の前方に配置し、平日の頻繁な切り替えや定期更新に適しています。
予備-長期
- 有効
- はい
- 更新間隔
- 48時間
- 並べ替え値
- 30
- 除外キーワード
- 期限切れ|残量|告知
更新頻度を低く設定し、メイングループが使えない場合の候補として利用します。
グループを保存しても設定が記録されるだけで、サーバーがメイン一覧に書き込まれたことにはなりません。初回作成後は必ず一度更新してください。更新が完了したら、ステータスバーやログに表示される追加、更新、削除の件数を確認し、メイン一覧でグループごとの結果を確認します。0件の場合は、連続して更新せず、まずアドレスが完全か、絞り込み条件ですべての名前を除外していないか、システム時刻が正確かを確認します。
地域キーワードでサーバーを残す
絞り込みは、地域名を推測するのではなく、サーバーの備考に実際どのように書かれているかを基準にしてください。まずフィルターを一時的に無効にして一度更新し、「香港」「HK」「Hong Kong」のどれが使われているか、あるいは「HKG」のような空港コード形式かを確認します。よく使われる名称を記録してから保持ルールを書くと、命名の違いによる空の一覧を防げます。
複数のキーワードは、正規表現の縦棒で「いずれかに一致」を表せます。香港と日本だけを残す場合は、「香港|HK|HKG|日本|JP|Tokyo|Osaka」のように記述できます。提供元によって大文字・小文字や日本語名が混在することがあるため、実際に出現する表記を網羅し、保存後すぐに現在のグループを更新して確認するのが安全です。
香港|HK|HKG|Hong Kong
日本|JP|Tokyo|Osaka
シンガポール|SG|Singapore
米国|US|Los Angeles|San Jose
保持フィルターは地域の範囲を絞るのに適し、除外フィルターはサーバーではない案内項目を取り除くのに適しています。よくある除外語は「残量」「通信量」「期限切れ」「プラン」「告知」「公式サイト」です。「倍率」だけを理由に除外するのは避けてください。一部のサブスクリプションでは倍率情報が通常のサーバー名に含まれており、利用可能な回線まで誤って削除する可能性があります。
| 目的 | ルールの例 | 想定結果 | 確認方法 |
|---|---|---|---|
| 香港だけを表示 | 香港|HK|HKG |
名前が一致するサーバーを残す | 更新後、グループごとに項目数を集計する |
| 3地域を残す | 香港|日本|シンガポール |
他地域の項目を非表示にする | 一覧に命名漏れが残っていないか確認する |
| プラン案内を削除 | 残量|期限切れ|告知|プラン |
接続用ではない項目を除外する | 通常のノード名に同じ語が含まれていないことを確認する |
| 都市ノードを残す | Tokyo|Osaka|東京|大阪 |
指定した都市だけを表示する | サーバーの備考を1件ずつ確認する |
結論:絞り込みルールは広く始めて徐々に厳しくする
最初は地域の主要キーワードだけを入力し、サーバーが表示されることを確認してから除外語を追加します。一度に条件を増やしすぎると、「サブスクリプション自体が空」なのか「ルールですべて削除された」のかを判断しにくくなります。
更新間隔とグループの並べ替えを設定する
自動更新間隔は、v2rayNがサブスクリプションを再読み込みする頻度を決めるもので、サーバーの速度測定周期ではありません。この間隔で現在のサーバーが自動的に切り替わることもありません。更新後、新しく追加されたノードは対応するグループに入り、削除されたノードはクライアントの更新処理に従って扱われます。手動で変更したサブスクリプションノードはリモートの内容で上書きされる可能性があるため、カスタムサーバーは継続的に更新されるサブスクリプショングループに混在させず、別に保存するのが適切です。
更新頻度は、サブスクリプションの変化速度に合わせて設定します。回線が頻繁に変更されるメインサブスクリプションは12時間または24時間、安定した予備サブスクリプションは48時間または72時間が目安です。間隔が短すぎると不要なリクエストが繰り返され、長すぎると無効になったノードが表示され続ける可能性があります。クライアントが起動していない間、デスクトップの定期タスクは継続実行されません。再起動後にすべてのサブスクリプションを手動更新できます。
- 並べ替え値 10:よく使う仕事用グループを最上位に配置します。
- 並べ替え値 20:日常的な個人用グループを2番目に配置します。
- 並べ替え値 30:使用頻度の低い予備グループを表示したまま、先頭には置きません。
- 並べ替え値は間隔を空ける:1、2、3ではなく10、20、30を使えば、後から15や25を追加でき、全体の番号を振り直す必要がありません。
グループの並べ替えは、関連する一覧での表示順だけを決めるもので、接続の優先度を示すものでも、遅延が最も低いサーバーを自動選択するものでもありません。サーバー内では遅延、速度、備考などで並べ替えられますが、測定結果はローカルネットワーク、接続先、測定時刻の影響を受けます。安全な手順は、まず対象グループに切り替え、その中の候補ノードで実際の遅延を測定し、最後に手動でアクティブサーバーに設定することです。
サブスクリプショングループとルーティングルールを正しく連携させる
サブスクリプショングループは「どのサーバーがあり、どこから取得したか」を解決し、ルーティングルールは「特定のリクエストをどのアウトバウンドに送るか」を解決します。「仕事-日本」内の VLESS サーバーを選ぶのは、プロキシのアウトバウンドに使うリモート設定を決めるだけです。ドメインをそのプロキシ経由にするかどうかは、現在のルーティングモードが判断します。グループ名を「直接接続」にしても通信が自動的に直接接続になるわけではなく、ノード名を「オフィス」にしても業務用ドメインに自動マッチするわけではありません。
v2rayNでは「設定」→「ルーティング設定」からルールセットを確認し、メイン画面で現在のルーティングモードを選択できます。ルールは通常、優先度に従ってドメイン、IP、ポート、プロトコルにマッチし、該当するとプロキシ、直接接続、ブロックのアウトバウンドへ送ります。変更後は設定を再読み込みし、コアログでリクエストが想定したルールに一致したことを確認してください。
| 管理対象 | 担当する内容 | 担当しない内容 |
|---|---|---|
| サブスクリプショングループ | 提供元、更新、絞り込み、表示順 | 個別のリクエストの出力先は判断しない |
| アクティブサーバー | 現在のプロキシ出力に使うパラメーターを提供する | すべての通信をプロキシ必須にはしない |
| ルーティングルールセット | ドメイン、IP、ポートに基づいて出力先を振り分ける | サブスクリプションのサーバー一覧は更新しない |
| システムプロキシ | システムプロキシに対応するアプリをローカルポートへ接続する | サブスクリプションの提供元は直接整理しない |
たとえばローカル混合プロキシポートが10808で、ブラウザーがシステムプロキシに従う場合、リクエストはまず v2rayN のローカルインバウンドに入り、その後ルーティングルールで判断されます。ルールによってローカルネットワークのアドレスを直接接続、日本国内でよく使うドメインを直接接続、それ以外をプロキシに設定しているなら、アクティブサーバーが処理するのは最後の種類の通信だけです。サブスクリプショングループ内のサーバーを変更しても、このルーティングルールを書き直す必要はありません。
- 対象のサブスクリプショングループで、テスト済みのアクティブサーバーを選択します。
- 「設定」→「パラメーター設定」を開き、ローカルリスニングポートが他のプログラムと競合していないことを確認します。
- 「設定」→「ルーティング設定」を開き、ルールの順序と対象アウトバウンドを確認します。
- システムプロキシを有効にしてテスト先へアクセスし、コアログで一致結果を確認します。
- サーバーを切り替える際もルーティングルールは変えず、遅延と接続安定性をそれぞれ比較します。
よくある問題とトラブル対処の順序
複数サブスクリプションの障害は、「グループ設定、サブスクリプションリクエスト、絞り込み結果、サーバー接続、ルーティングの一致」の順に確認します。まずデータがクライアントに入っているかを確認し、次に接続できるか、最後に通信がルールどおりに出力されているかを判断します。前段階のデータ確認を飛ばしてルーティングだけを変更すると、通常は変数が増えるだけです。
更新は成功したのに、なぜグループ内のサーバーが0件なのですか?
まず保持フィルターと除外フィルターを空にして、現在のグループを更新します。サーバーが表示されるなら、元のルールが厳しすぎます。地域の主要語を1つだけ追加してテストし、その後で英語略称や除外語を少しずつ加えてください。それでも空の場合は、サブスクリプションアドレスが完全か、グループが有効になっているかを確認します。
複数のグループに同じ名前が表示されます。誤選択を防ぐにはどうすればよいですか?
サブスクリプションから生成されたノードの備考を直接変更して提供元を区別するのは避けてください。次回の更新で変更が上書きされる可能性があります。「仕事-日本」「個人-日本」のように用途をグループ名に付け、メイン一覧で先にグループを切り替えてから、その中のサーバーを選択してください。
サブスクリプションの更新がタイムアウトします。絞り込みルールを変更すべきですか?
タイムアウトは内容のダウンロード段階で発生しており、ノード名の絞り込みとは関係ありません。まずネットワークからサブスクリプションアドレスへアクセスできることを確認します。現在利用可能なサーバーがある場合は、メニューのプロキシ経由の更新を使って再試行し、ログで接続タイムアウト、名前解決失敗、サーバー側エラーのどれかを確認してください。
24時間更新に設定したのに、なぜサーバーが自動で変わらないのですか?
更新間隔は、クライアントが起動していて実行条件を満たした場合にのみ有効になり、リモートのサブスクリプション内容が必ず変わることも保証しません。「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループが有効で間隔が保存されていることを確認してから、現在のサブスクリプションを手動更新し、ログの項目数を比較してください。
ノードには接続できますが、特定のサイトがプロキシ経由になりません。どうすればよいですか?
まずアプリが実際にローカルの10808ポートまたはシステムプロキシを使用していることを確認し、「設定」→「ルーティング設定」でルールの順序を確認します。コアログで対象ドメインが一致したアウトバウンドを確認してください。先に直接接続ルールへ一致している場合は、サブスクリプションを何度も読み込むのではなく、ルールの範囲や優先度を調整します。
整理が終わったら、グループの用途、並べ替え値、更新間隔、保持語、除外語を短く記録しておくことをおすすめします。提供元が命名規則を変更した場合は、まず新旧のサーバー備考を比較してから絞り込み条件を修正します。これにより、一度きりの一覧整理を継続的に保守できる設定手順へ変えられます。